用尺の早見表(110 cm幅、縫い代込み)
| 作るもの | 仕上がり | 裁つパーツ | 表布 | 裏布 |
|---|---|---|---|---|
| 裏地つきの巾着袋 | 25×30 cm | 27×32 cm × 2枚 | 40 cm | 40 cm |
| レッスンバッグ(図書館バッグ) | 35×40 cm | 本体37×42 cm × 2枚、持ち手10×38 cm × 2本 | 50 cm | 50 cm |
| ギャザースカート(丈60 cm) | 大人 | 67 cm × 布幅 × 2枚 | 1.4 m |
インチで計算する場合は、インチのまま計算して1/8 yd単位に切り上げます。cmで出した量をヤードに置き換えると、足りなくなることがあるからです。たとえばレッスンバッグの表布は、必要な長さ47 cm(約18 1/2 in)なので5/8 yd。巾着は37 cm(約14 5/8 in)で1/2 yd、スカートは139 cm(約54 3/4 in)で1 5/8 yd です。
計算の手順
- パーツの大きさを書き出す。仕上がり寸法に縫い代を足した「裁ち寸法」で、横(布幅方向)× 縦(布の長さ方向)と枚数を書き出します。
- 布の使える幅を確かめる。110 cm幅なら耳を除いて約104 cm、150 cm幅なら約147 cm。
- 横に並べる。パーツを布幅に収まるように横に並べ、1段ごとにいちばん長いパーツの縦の長さを記録します。
- 段の長さを足す。全部の段の縦の長さを合計します。
- 余裕を足す。地直しと裁ちずれの分として5 cm(2 in)ほど足します。
- 切り上げる。10 cm単位(インチなら1/8 yd単位)に切り上げたものが、買う量です。
例1:レッスンバッグ(仕上がり35×40 cm)
| パーツ | 裁ち寸法(横 × 縦) | 枚数 |
|---|---|---|
| 本体(表布) | 37×42 cm | 2枚 |
| 持ち手(表布) | 10×38 cm | 2本 |
| 本体(裏布) | 37×42 cm | 2枚 |
表布:37 + 37 + 10 + 10 = 94 cm で、104 cmの幅に1段で収まります。段の長さはいちばん長い42 cm。42 + 5 = 47 cm を切り上げて50 cm。裏布は37 + 37 = 74 cm、同じく50 cmです。
例2:裏地つきの巾着袋(仕上がり25×30 cm)
本体27×32 cmを表布と裏布で2枚ずつ。27 + 27 = 54 cm で1段、32 + 5 = 37 cm を切り上げて、表布、裏布とも40 cm。ひもは別に、太さ3 mmから5 mmほどのひもを2本用意します。
例3:ギャザースカート(丈60 cm、大人)
布幅いっぱいの長方形を2枚はぎ合わせて、ウエストをゴムで縮めるスカートです。1枚の縦の長さは、丈60 cm + ウエストのゴム通し4 cm + 裾の三つ折り3 cm = 67 cm。2枚で 67 × 2 = 134 cm、余裕5 cmを足して139 cm、切り上げて1.4 m。スカートのすその周囲は、約2 m(104 cm × 2 からはぎ目の縫い代を引いた長さ)のたっぷりしたギャザーになります。
「わ」で裁つパーツがあるとき
型紙に「わ」とあるパーツは、布を二つ折りにして、折り山に型紙の端を合わせて裁ちます。このときの横幅は、型紙の幅だけで二つ折りの布幅(110 cm幅なら約52 cm)を使います。
- 二つ折りで裁つ:前身ごろと後ろ身ごろなど、左右対称のパーツを一度に裁てます。使える幅は布幅の半分
- 一枚に広げて裁つ:大きなパーツや、柄を合わせたいとき。布を節約できることも多い
用尺が増える3つのケース
| ケース | 理由 | 目安 |
|---|---|---|
| 一方向の柄、毛足のある布(コーデュロイ、ベルベット) | すべてのパーツを同じ向きに並べる | パーツを回転できないぶん増える。裁ち合わせ図で確かめる |
| 大きな柄やチェックを合わせる | 柄の繰り返しの分ずらして裁つ | 柄の繰り返し1つ分を1パーツごとに足すのが目安 |
| 縮みやすい布(綿、麻、ガーゼ) | 水通しで縮む | 縮み率の分を足す。たとえば5%なら1 mで5 cm |
布幅による違い
同じパーツでも、布幅が広いほど1段に多く並ぶので、用尺は短くなります。
| 布幅 | 使える幅の目安 | よくある布 |
|---|---|---|
| 110 cm(44 in) | 約104 cm | シーチング、ブロード、オックス、キルト用コットン |
| 150 cm(58 in から 60 in) | 約147 cm | ニット、リネン、ウール、デニムの一部 |
本の作り方ページの用尺は「110 cm幅 × 1.2 m」のように布幅とセットで書かれています。違う幅の布で作るときは、パーツを並べ直して計算しましょう。
よくある失敗
- 布幅いっぱいで計算する。 耳の部分は使えません。110 cm幅なら約104 cmで。
- 縫い代を入れ忘れる。 本の型紙は縫い代なしが多いので、裁ち寸法で計算します(縫い代は何センチ?)。
- cmの量をヤードに置き換えて買う。 インチで買うときは、インチのまま計算して切り上げを。
- 水通しの縮みを忘れる。 綿や麻は、縮んだあとで足りなくなることがあります。

SewNQuiltの「洋服の用尺」
SewNQuiltの「洋服の用尺」は、パーツの横 × 縦、枚数、「わ」かどうかを入れ、二つ折りか一枚に広げるかを選ぶだけで用尺を計算し、裁ち合わせ図まで描きます。裏地や接着芯も一緒に計算でき、布幅は110 cmにも150 cmにも、インチの布にも合わせられます。
SewNQuiltの作品ページには、表布、裏布、接着芯の用尺がcmとインチの両方でそろっていて、買い物リストにそのまま追加できます。入園グッズのシーズンも、Buttonと一緒に布選びを楽しみましょう。
よくある質問
用尺とは?
作品を作るのに必要な布の長さのことです。「110 cm幅 × 50 cm」のように、布幅と長さのセットで表します。
レッスンバッグの用尺は?
仕上がり35×40 cmで持ち手も表布で作るなら、110 cm幅の表布が50 cm、裏布が50 cmです。インチの布なら5/8 ydずつ用意しましょう。
巾着袋に必要な布は?
仕上がり25×30 cmの裏地つきなら、110 cm幅で表布、裏布とも40 cmです。
150 cm幅の布だとどれくらい短くなる?
1段に並ぶパーツが増えるので、用尺が短くなることが多いです。パーツを並べ直して計算しましょう。
柄に向きがあるときは?
すべてのパーツを同じ向きに並べるので、パーツを回転して詰めることができず、用尺が増えます。裁ち合わせ図を描いて確かめましょう。
インチの布を買うときは?
パーツの寸法をインチで出し、インチのまま並べて計算して、1/8 yd単位に切り上げます。cmの結果をヤードに置き換えると、足りなくなることがあります。
関連ガイド
出典
- 計算例は、パーツを布幅に並べる方法でSewNQuiltの「洋服の用尺」により再計算しました(2026年10月31日)。作品の寸法はSewNQuiltの作品「図書館バッグ」「裏地付きの巾着袋」より。
- 日本のソーイング本の型紙は縫い代なしが多く、本の作り方ページの用尺は布幅とセットで書かれています。作る本の表示に従いましょう。
- NIST「SI Units: Length」(1 in = 2.54 cm、1 yd = 91.44 cm) https://www.nist.gov/pml/owm/si-units-length (2026年10月31日確認)
画像クレジット
- 生地屋さんの店内:Magda Ehlers(Pexels、ID 35138865) https://www.pexels.com/photo/cozy-fabric-store-interior-with-shelves-of-textiles-35138865/
- 図:SewNQuilt作成

