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用尺の計算方法:布は何メートル買えばいい?

2026年10月31日 確認cmとインチ

ポイント

用尺は、作品に必要な布の長さのこと。縫い代をつけたパーツを、布幅(110 cm幅なら使えるのは約104 cm)に横に並べ、いちばん長いパーツの縦の長さを足していきます。最後に地直しと裁ちずれの分を5 cmほど足して、10 cm単位に切り上げれば買う量です。35×40 cmのレッスンバッグなら、表布50 cm、裏布50 cmです。

棚にたくさんの布が並ぶ、あたたかな雰囲気の生地屋さんの店内
写真:Magda Ehlers(Pexels、ID 35138865)

用尺の早見表(110 cm幅、縫い代込み)

作るもの仕上がり裁つパーツ表布裏布
裏地つきの巾着袋25×30 cm27×32 cm × 2枚40 cm40 cm
レッスンバッグ(図書館バッグ)35×40 cm本体37×42 cm × 2枚、持ち手10×38 cm × 2本50 cm50 cm
ギャザースカート(丈60 cm)大人67 cm × 布幅 × 2枚1.4 m

インチで計算する場合は、インチのまま計算して1/8 yd単位に切り上げます。cmで出した量をヤードに置き換えると、足りなくなることがあるからです。たとえばレッスンバッグの表布は、必要な長さ47 cm(約18 1/2 in)なので5/8 yd。巾着は37 cm(約14 5/8 in)で1/2 yd、スカートは139 cm(約54 3/4 in)で1 5/8 yd です。

計算の手順

  1. パーツの大きさを書き出す。仕上がり寸法に縫い代を足した「裁ち寸法」で、横(布幅方向)× 縦(布の長さ方向)と枚数を書き出します。
  2. 布の使える幅を確かめる。110 cm幅なら耳を除いて約104 cm、150 cm幅なら約147 cm。
  3. 横に並べる。パーツを布幅に収まるように横に並べ、1段ごとにいちばん長いパーツの縦の長さを記録します。
  4. 段の長さを足す。全部の段の縦の長さを合計します。
  5. 余裕を足す。地直しと裁ちずれの分として5 cm(2 in)ほど足します。
  6. 切り上げる。10 cm単位(インチなら1/8 yd単位)に切り上げたものが、買う量です。

例1:レッスンバッグ(仕上がり35×40 cm)

パーツ裁ち寸法(横 × 縦)枚数
本体(表布)37×42 cm2枚
持ち手(表布)10×38 cm2本
本体(裏布)37×42 cm2枚

表布:37 + 37 + 10 + 10 = 94 cm で、104 cmの幅に1段で収まります。段の長さはいちばん長い42 cm。42 + 5 = 47 cm を切り上げて50 cm。裏布は37 + 37 = 74 cm、同じく50 cmです。

裁ち合わせ図:レッスンバッグの表布(110 cm幅、使える幅104 cm) 本体 37×42 本体 37×42 持ち手 持ち手 横:104 cm(使える幅)。縦:42 cm+余裕5 cm=47 cm → 50 cm 買う 50 cm
図:レッスンバッグの裁ち合わせ(SewNQuiltの計算エンジンで計算)。

例2:裏地つきの巾着袋(仕上がり25×30 cm)

本体27×32 cmを表布と裏布で2枚ずつ。27 + 27 = 54 cm で1段、32 + 5 = 37 cm を切り上げて、表布、裏布とも40 cm。ひもは別に、太さ3 mmから5 mmほどのひもを2本用意します。

例3:ギャザースカート(丈60 cm、大人)

布幅いっぱいの長方形を2枚はぎ合わせて、ウエストをゴムで縮めるスカートです。1枚の縦の長さは、丈60 cm + ウエストのゴム通し4 cm + 裾の三つ折り3 cm = 67 cm。2枚で 67 × 2 = 134 cm、余裕5 cmを足して139 cm、切り上げて1.4 m。スカートのすその周囲は、約2 m(104 cm × 2 からはぎ目の縫い代を引いた長さ)のたっぷりしたギャザーになります。

「わ」で裁つパーツがあるとき

型紙に「わ」とあるパーツは、布を二つ折りにして、折り山に型紙の端を合わせて裁ちます。このときの横幅は、型紙の幅だけで二つ折りの布幅(110 cm幅なら約52 cm)を使います。

  • 二つ折りで裁つ:前身ごろと後ろ身ごろなど、左右対称のパーツを一度に裁てます。使える幅は布幅の半分
  • 一枚に広げて裁つ:大きなパーツや、柄を合わせたいとき。布を節約できることも多い

用尺が増える3つのケース

ケース理由目安
一方向の柄、毛足のある布(コーデュロイ、ベルベット)すべてのパーツを同じ向きに並べるパーツを回転できないぶん増える。裁ち合わせ図で確かめる
大きな柄やチェックを合わせる柄の繰り返しの分ずらして裁つ柄の繰り返し1つ分を1パーツごとに足すのが目安
縮みやすい布(綿、麻、ガーゼ)水通しで縮む縮み率の分を足す。たとえば5%なら1 mで5 cm

布幅による違い

同じパーツでも、布幅が広いほど1段に多く並ぶので、用尺は短くなります。

布幅使える幅の目安よくある布
110 cm(44 in)約104 cmシーチング、ブロード、オックス、キルト用コットン
150 cm(58 in から 60 in)約147 cmニット、リネン、ウール、デニムの一部

本の作り方ページの用尺は「110 cm幅 × 1.2 m」のように布幅とセットで書かれています。違う幅の布で作るときは、パーツを並べ直して計算しましょう。

よくある失敗

  • 布幅いっぱいで計算する。 耳の部分は使えません。110 cm幅なら約104 cmで。
  • 縫い代を入れ忘れる。 本の型紙は縫い代なしが多いので、裁ち寸法で計算します(縫い代は何センチ?)。
  • cmの量をヤードに置き換えて買う。 インチで買うときは、インチのまま計算して切り上げを。
  • 水通しの縮みを忘れる。 綿や麻は、縮んだあとで足りなくなることがあります。

SewNQuiltの「洋服の用尺」

SewNQuiltの「洋服の用尺」は、パーツの横 × 縦、枚数、「わ」かどうかを入れ、二つ折りか一枚に広げるかを選ぶだけで用尺を計算し、裁ち合わせ図まで描きます。裏地や接着芯も一緒に計算でき、布幅は110 cmにも150 cmにも、インチの布にも合わせられます。

SewNQuiltの作品ページには、表布、裏布、接着芯の用尺がcmとインチの両方でそろっていて、買い物リストにそのまま追加できます。入園グッズのシーズンも、Buttonと一緒に布選びを楽しみましょう。

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よくある質問

用尺とは?

作品を作るのに必要な布の長さのことです。「110 cm幅 × 50 cm」のように、布幅と長さのセットで表します。

レッスンバッグの用尺は?

仕上がり35×40 cmで持ち手も表布で作るなら、110 cm幅の表布が50 cm、裏布が50 cmです。インチの布なら5/8 ydずつ用意しましょう。

巾着袋に必要な布は?

仕上がり25×30 cmの裏地つきなら、110 cm幅で表布、裏布とも40 cmです。

150 cm幅の布だとどれくらい短くなる?

1段に並ぶパーツが増えるので、用尺が短くなることが多いです。パーツを並べ直して計算しましょう。

柄に向きがあるときは?

すべてのパーツを同じ向きに並べるので、パーツを回転して詰めることができず、用尺が増えます。裁ち合わせ図を描いて確かめましょう。

インチの布を買うときは?

パーツの寸法をインチで出し、インチのまま並べて計算して、1/8 yd単位に切り上げます。cmの結果をヤードに置き換えると、足りなくなることがあります。

関連ガイド

出典

  1. 計算例は、パーツを布幅に並べる方法でSewNQuiltの「洋服の用尺」により再計算しました(2026年10月31日)。作品の寸法はSewNQuiltの作品「図書館バッグ」「裏地付きの巾着袋」より。
  2. 日本のソーイング本の型紙は縫い代なしが多く、本の作り方ページの用尺は布幅とセットで書かれています。作る本の表示に従いましょう。
  3. NIST「SI Units: Length」(1 in = 2.54 cm、1 yd = 91.44 cm) https://www.nist.gov/pml/owm/si-units-length (2026年10月31日確認)

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