1週間の練習プラン
| 日 | 練習すること | 目標 |
|---|---|---|
| 1日目 | ミシンの各部の名前、下糸を巻く | 説明書を見ながら、ボビンにきれいに巻ける |
| 2日目 | 上糸をかける、下糸を引き上げる | 押えを上げてかける習慣をつける |
| 3日目 | 糸を通さずに紙を縫う | 線の上をまっすぐ、カーブ、角 |
| 4日目 | 布で縫い代1 cmを縫う、返し縫い | 端から1 cmを10 cm以上まっすぐ |
| 5日目 | 角で向きを変える、アイロンで縫い代を割る | 針を刺したまま押えを上げて回す |
| 6日目 | 三つ折りで端を縫う | 端の始末ができる |
| 7日目 | はじめての作品:シュシュ | 完成! |
1日目:ミシンと仲良くなる、下糸を巻く
まずは説明書を開いて、各部の名前を確かめます。はずみ車、押え、押え上げレバー、針板、天びん、糸調子ダイヤル、送り歯、ボビン。名前を知るだけで、説明書がぐっと読みやすくなります。
下糸の巻き方:糸立て棒に糸をさし、説明書の糸案内を通して、ボビンに数回巻きつけます。ボビンを下糸巻き軸にさして右へ寄せ、スタート。いっぱいになったら自動で止まるミシンが多く、巻き終わったら軸を左へ戻します。ふわふわでなく、きゅっと均一に巻けていれば合格です。
2日目:上糸をかける
いちばん大切なのは、押えを上げてから上糸をかけること。押えが下がったままだと糸調子の皿が閉じていて、布の裏で糸が絡まる原因になります(くわしくはミシンの糸が絡まる原因と直し方)。
- はずみ車を手前に回して、針と天びんをいちばん上に
- 押えを上げる
- 説明書の番号どおりに糸をかけ、天びんにかかっているか確かめる
- 針に糸を通す(自動糸通しがあれば使いましょう)
- ボビンを入れ、上糸を軽く引いて下糸を引き上げる
- 上糸と下糸をそろえ、押えの下から後ろへ10 cmほど出しておく
3日目:紙でまっすぐ縫う練習
糸を通さずに、コピー用紙に縫う練習をします。紙に線をいくつか引いて、針穴がその線の上に並ぶように縫います。
- まっすぐな線を、ゆっくり一定の速さで
- ゆるやかなカーブ
- 角で針を刺したまま押えを上げ、紙を回して向きを変える
コツは、手で布(紙)を押したり引いたりしないこと。送り歯が運んでくれるので、手は添えて方向を決めるだけです。目線は針ではなく、押えの前、布端とガイドの線を見ます。
4日目:布で縫い代1 cmを縫う
端切れの綿の布を2枚、中表に重ねて、布端を針板の1 cm(3/8 in)の線に沿わせて縫います。線が見えにくければマスキングテープを貼ると、布端が当たってまっすぐ縫えます。
- 返し縫い:縫い始めと縫い終わりに、3、4針戻って重ねて縫うと、ほどけません
- 針目:2.5 mm(1インチに約10針)が布帛の基本
- 縫い終わり:はずみ車を回して針を上げ、押えを上げて布を後ろへ引き、糸を10 cmほど残して切ります
5日目:角で向きを変える、アイロンをかける
角の1 cm手前で止まって、針を布に刺したまま押えを上げ、布を90度回して押えを下げ、また縫い進めます。縫い終わったら、まず縫ったままアイロンで押さえて縫い目をなじませ、次に縫い代を開いて割ります。アイロンは滑らせず、押さえるように。洋裁でもキルトでも、アイロンが仕上がりを決めます。
6日目:三つ折りで端を縫う
布の端を1 cm折ってアイロン、さらに1 cm折ってアイロン、折り山のきわを縫います。ハンカチやランチョンマットの縁、パンツやスカートの裾と同じ縫い方です。
7日目:はじめての作品、シュシュ
| 材料 | 大きさ |
|---|---|
| 布 | 50×10 cm(20×4 in)を1枚。110 cm幅なら0.2 m(1/4 yd) |
| ゴム | 幅6 mm(1/4 in)を20 cm(8 in) |
| 縫い代 | 1 cm(3/8 in) |
- 帯を裁つ。布にアイロンをかけ、50×10 cm(20×4 in)の帯を裁ちます。
- 筒に縫う。帯を長い辺で中表に二つ折りにし、長い辺を縫い代1 cm(3/8 in)で縫います。両端は開けたままに。
- 表に返す。片方の端に安全ピンを留め、筒の中に通して表に返します。
- ゴムを通す。ゴム20 cm(8 in)の片方の端を筒の端にピンで留め、もう一方の端につけた安全ピンで筒の中を通します。
- ゴムをつなぐ。ゴムの両端を2.5 cm(1 in)重ね、ジグザグで3往復して縫い留めます。
- 筒の端をつなぐ。筒の一方の端を1 cm内側に折り、もう一方の端を差し込んで、縫い閉じます。
所要時間は20分ほど。はぎれでいくつも作って、プレゼントにするのも楽しいですよ。
次に縫いたい、やさしい作品
- 巾着袋:まっすぐ縫うだけでできる、入園グッズの定番(用尺の計算方法に材料の計算例)
- ランチョンマット:三つ折りの練習にぴったり
- パッチワークのコースターやマグラグ:キルトの入口にも(パッチワーク初心者のためのはじめてのキルト)
よくあるつまずき
- 布の裏で糸が絡まる。 押えを上げて上糸をかけ直しましょう。
- 針が折れる。 布を手で引っぱっていませんか。厚地には太い針を(ミシン針の号数と選び方)。
- まっすぐ縫えない。 針ではなく、布端とガイドの線を見て。速度はゆっくりに。
- 縫い目がとぶ。 針を付け直すか、新しい針に。ニットにはニット用の針を。
- ミシンが動かない。 下糸巻き軸が右に寄ったままになっていないか確かめましょう。


SewNQuiltのソーイングスクールで、毎日少しずつ
SewNQuiltのソーイングスクールの洋裁コースは、ミシンと仲良くなるところから始まります。各部の名前、下糸の巻き方、上糸と下糸のかけ方、紙での試し縫い、はじめての縫い目。次のレベルでは、縫い代と針板のガイド、返し縫い、アイロン、角の縫い方、きれいなステッチへと進みます。レッスンプレーヤーは5秒戻し、0.5倍速、くり返し再生、左利き用の左右反転にも対応しています。
ミシン教室では、糸調子、針、押え、お手入れも練習できます。Mabel先生が一歩ずつ、Pipがいつでも相談に。毎日の小さな一歩を、記録とバッジがお祝いします。
よくある質問
ミシン初心者は何から練習すればいい?
下糸を巻く、上糸をかけるところから始めましょう。次に糸を通さずに紙を縫ってまっすぐ縫う感覚をつかみ、布で縫い代1 cmを縫う練習へ進みます。
まっすぐ縫うコツは?
針ではなく、針板のガイドの線と布端を見ながら、ゆっくり一定の速さで縫います。布は押したり引いたりせず、手を添えて方向を決めるだけにしましょう。
針目の長さはどれくらい?
布帛の普通地なら2.5 mm(1インチに約10針)が基本です。パッチワークのピーシングは2.0 mmから2.2 mmと少し細かめにします。
初心者が最初に作るなら何がいい?
シュシュ、巾着袋、ランチョンマットなど、まっすぐ縫うだけでできる小物がおすすめです。シュシュなら布50×10 cmとゴム20 cmで、20分ほどで完成します。
返し縫いは必要?
縫い始めと縫い終わりに3、4針の返し縫いをすると、縫い目がほどけません。キルトのピーシングのように、あとで別の縫い目が横切る場合は省略することもあります。
練習は毎日どれくらい?
1日20分ほどでも十分です。少しずつでも続けると、1週間で手がミシンの動きを覚えます。
関連ガイド
出典
- JUKI HZL-HT720 取扱説明書(下糸の巻き方、上糸のかけ方、下糸の引き上げ方、針の付け方、故障かな・・・というときは) https://www.juki.co.jp/household_ja/vc-files/doc/pdf/HZL-HT720_manual.pdf (2026年10月31日確認)
- 針目の換算:1インチの針数 = 25.4 ÷ 針目(mm)。2.5 mmで約10針。NIST「SI Units: Length」(1 in = 2.54 cm、1 yd = 91.44 cm) https://www.nist.gov/pml/owm/si-units-length (2026年10月31日確認)
- シュシュの材料(帯50×10 cm、ゴム6 mm × 20 cm、ゴムの重ね2.5 cm、縫い代1 cm)は、SewNQuiltの作品「シュシュ」と同じです。
画像クレジット
- ソーイングルームのミシン:Letícia Alvares(Pexels、ID 34908664) https://www.pexels.com/photo/cozy-sewing-room-with-vintage-machine-34908664/
- アプリ画面:SewNQuilt(実際のスクリーンショット)
- 図:SewNQuiltの作図エンジン

