裏布の用尺早見表(110 cm幅、四方5 cm)
よく作るサイズを、日本で一般的な110 cm幅の布で計算しました。耳を切り落とした有効幅を約104 cm、はぎ合わせの縫い代を1 cmとしています。
| キルトのトップ | 裏布のサイズ | 縦はぎ | 横はぎ | 買う長さ | 150 cm幅なら |
|---|---|---|---|---|---|
| ひざ掛け 100×120 cm | 110×130 cm | 2枚 × 130 cm = 2.6 m | 2枚 × 110 cm = 2.2 m | 2.2 m(横はぎ) | 1枚で1.3 m |
| 掛け布団シングル 150×210 cm | 160×220 cm | 2枚 × 220 cm = 4.4 m | 3枚 × 160 cm = 4.8 m | 4.4 m(縦はぎ) | 横はぎ2枚で3.2 m |
| 同上(ロングアーム、四方10 cm) | 170×230 cm | 2枚 × 230 cm = 4.6 m | 3枚 × 170 cm = 5.1 m | 4.6 m(縦はぎ) | 横はぎ2枚で3.4 m |
インチで作る場合の例:60×70 in のスロー、四方4 in の余裕で裏布は68×78 in。42 in 幅の布(有効40 in)なら、縦はぎ2枚で156 in(4 3/8 yd)、横はぎ2枚で136 in(3 7/8 yd)。横はぎを選びます。108 in 幅の広幅なら、1枚で2 1/4 yd です。
ステップ1:裏布の大きさを決める
裏布は、キルティング中に布が引き込まれる分と、端がずれる分を見込んで、トップより大きく作ります。
- 家庭用ミシンや手縫いでキルティングする:四方に5 cmから8 cm(2 inから3 in)
- ロングアームのキルティングを依頼する:四方に10 cm(4 in)以上。依頼先の指定があればそれに従います
計算式:裏布の幅 = トップの幅 + 余裕 × 2、裏布の長さ = トップの長さ + 余裕 × 2。 例:150×210 cmのトップに四方5 cmなら、160×220 cm。
キルト綿も、この裏布と同じ大きさで用意します。
ステップ2:何枚はぐかを計算する
布幅より裏布が広いときは、布を何枚かはぎ合わせます。はいだ縫い代の分だけ幅が減るので、その分も入れて計算します。
- はぐ枚数 =(裏布の幅 − 縫い代 × 2)÷(布の有効幅 − 縫い代 × 2)を切り上げ
例:裏布の幅160 cm、有効幅104 cm、縫い代1 cmなら、(160 − 2)÷(104 − 2)= 158 ÷ 102 ≒ 1.55。切り上げて2枚。それぞれの長さは裏布の長さ220 cmなので、2 × 220 = 440 cm が縦はぎの用尺です。
ステップ3:縦はぎと横はぎを比べる
同じ裏布でも、布の向きを変えると必要な長さが変わります。
- 縦はぎ:布の長さ方向をキルトの縦に使う。はぎ目は縦に入ります
- 横はぎ:布を横向きに使う。はぎ目は横に入ります
掛け布団シングルの例では、縦はぎ4.4 m、横はぎ4.8 m。縦はぎのほうが40 cm少なくすみます。一方、ひざ掛け100×120 cmでは、裏布110×130 cmの幅110 cmがわずかに有効幅104 cmを超えるため、縦はぎは2枚 × 130 cm = 2.6 m。横向きなら長さ130 cmを2枚でまかなえて、2枚 × 110 cm = 2.2 m。こちらは横はぎが得です。
どちらが少ないかは、キルトの縦横比と布幅の組み合わせで毎回変わります。両方計算して、短いほうを買いましょう。
真ん中にはぎ目を入れたくないとき
縦はぎ2枚だと、はぎ目がキルトのちょうど真ん中付近に来ることがあります。気になるなら、1枚を中央に、もう1枚を縦半分に切って左右に付ける「3枚はぎ」にしましょう。用尺は同じ2枚分(シングルなら4.4 m)のまま、はぎ目が左右対称になります。
広幅の布を使う
150 cm幅の布や、海外の108 in(274 cm)幅の裏布専用の広幅を使うと、はぎ目が減ります。
- 150 cm幅(有効約147 cm):シングルの裏布160×220 cmは、横向き2枚で3.2 m
- 274 cm幅の広幅:1枚で2.2 m。柄の向きを気にしなければ、横向きに使って1.6 mでも足ります
広幅は単価が高めでも、はぐ手間と長さを節約できます。総額で比べてみてください。
裏布のはぎ方のコツ
- 耳を切り落とす。 耳は縮み方が違い、織りも固いので、はぎ目に入れるとつれます。
- 縫い代は割る。 はぎ目が平らになり、キルティングの針が通りやすくなります。
- 柄の向きをそろえる。 一方向の柄は、全部のパネルで上下を合わせて。
- ロングアームは横はぎが好まれることも。 はぎ目がローラーと平行になり、張りが均一になりやすいためです。依頼先に確認しましょう。
- 四隅を直角に。 依頼する場合は、裏布を四角く整えておくとスムーズです。
よくある失敗
- トップと同じ大きさで裁つ。 キルティングで引き込まれ、端が足りなくなります。必ず余裕を足して。
- 布の表示幅で計算する。 110 cm幅でも、耳を除くと使えるのは約104 cm。耳ぎりぎりまで計算すると1枚足りなくなることがあります。布ごとに実際の幅を測りましょう。
- 水通しの縮みを忘れる。 綿は2から5パーセント縮むことがあります。水通しするなら、測るのは乾いたあとです。

SewNQuiltの裏布計算は、はぎ方まで比べて答えます
SewNQuiltの「裏布」は、縦はぎ、横はぎ、3枚はぎ、150 cm幅や広幅の1枚どりを並べて比べ、いちばん少ない買い方を教えてくれます。はぎ位置の図も表示。有効幅も縫い代も、あなたの布に合わせて入力できます。
結果はプロジェクトと買い物リストに保存できるので、手芸店でもすぐ確認できます。
よくある質問
裏布はトップより何cm大きくすればいい?
家庭用ミシンや手縫いなら四方に5 cmから8 cm(2 inから3 in)、ロングアームのキルティングなら四方に10 cm(4 in)以上が目安です。依頼先の指定がある場合はそれを優先しましょう。
110 cm幅の布でシングルの裏布は何m?
掛け布団シングル150×210 cmのトップに四方5 cmの余裕なら、裏布は160×220 cm。縦はぎ2枚で4.4 mです。横はぎだと3枚で4.8 mになるので、縦はぎがお得です。
縦はぎと横はぎ、どちらがいい?
用尺の少ないほうを選ぶのが基本です。キルトの縦横比と布幅で毎回変わるので、両方計算しましょう。ロングアームに依頼する場合は、横はぎが好まれることもあります。
裏布の縫い代は割る?片倒し?
割るのがおすすめです。はぎ目が平らになり、キルティングのときに段差ができにくくなります。
キルト綿の大きさは?
裏布と同じ大きさで用意します。足りないときは、まっすぐに切った端どうしを突き合わせて、ジグザグ縫いでつなぎます。重ねてつなぐと段差になります。
裏布に使う布の幅はどう測る?
耳から耳までではなく、耳を除いて実際に使える幅を測ります。110 cm幅の綿なら約104 cmが目安ですが、布ごとに違うので必ず測りましょう。
関連ガイド
出典
- 日本の綿の布幅は110 cm(112 cmのシーチングもあります)。耳を除いた有効幅約104 cmは目安なので、布ごとに測って確かめましょう。
- 裏布の大きさ、はぐ枚数、縦はぎと横はぎの比較は、SewNQuiltの裏布計算で再計算しました(2026年10月31日)。
- NIST「SI Units: Length」(1 in = 2.54 cm、1 yd = 91.44 cm) https://www.nist.gov/pml/owm/si-units-length (2026年10月31日確認)
画像クレジット
- パッチワークキルトの近景:Erik Mclean(Pexels、ID 9582659) https://www.pexels.com/photo/different-cut-outs-of-fabrics-9582659/
- 図:SewNQuiltの作図エンジン

