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キルト・パッチワーク

ハーフスクエアトライアングルの裁ち方:2枚どり、4枚どり、8枚どりの早見表

2026年10月31日 確認cmとインチ

ポイント

正方形を対角線で2つの三角に分けたユニットが、ハーフスクエアトライアングル(HST)です。日本の縫い代0.7 cmなら、2枚どりの正方形は「仕上がり+2.4 cm前後」。8 cm仕上がりなら10.4 cm角を2枚重ね、対角線の両側を0.7 cmで縫って切ると2ユニット。インチなら3 in仕上がりで3 7/8 in角です。

花柄と幾何学柄の三角や四角をつないだ、落ち着いた色のパッチワークキルト
写真:Erik Mclean(Pexels、ID 8266837)

早見表:縫い代0.7 cm(日本の定番)

すべて仕上がりサイズから計算し、1 mm単位で切り上げています。「切りそろえ」は縫ったあとに整える寸法(仕上がり+1.4 cm)です。

仕上がり2枚どり(正方形)4枚どり(正方形)8枚どり(正方形)切りそろえ
5 cm7.4 cm10.5 cm14.8 cm6.4 cm
6 cm8.4 cm11.9 cm16.8 cm7.4 cm
7.5 cm9.9 cm14.0 cm19.8 cm8.9 cm
8 cm10.4 cm14.7 cm20.8 cm9.4 cm
10 cm12.4 cm17.6 cm24.8 cm11.4 cm
12 cm14.4 cm20.4 cm28.8 cm13.4 cm

縫い代0.75 cmで計算する場合(欧州の型紙など)は、8 cm仕上がりで2枚どり10.6 cm、4枚どり15 cm、8枚どり21.2 cm、切りそろえ9.5 cmです。0.05 cmの差でも、ブロック1枚で数ミリ変わります。使う縫い代で計算した表を選びましょう。

インチの早見表(縫い代1/4 in)

仕上がり2枚どり4枚どり8枚どり切りそろえ
2 in2 7/8 in4 1/8 in5 3/4 in2 1/2 in
2 1/2 in3 3/8 in4 3/4 in6 3/4 in3 in
3 in3 7/8 in5 1/2 in7 3/4 in3 1/2 in
4 in4 7/8 in6 7/8 in9 3/4 in4 1/2 in
6 in6 7/8 in9 3/4 in13 3/4 in6 1/2 in

インチでは「仕上がり+7/8 in」が有名です。これは次の計算から来ています。

なぜ「仕上がり+2.4 cm」なのか

HSTの縫い目は対角線上にあるので、縫い代は斜めに効いてきます。正確には、足す分は 縫い代 ×(2 + √2)。

  • 縫い代0.7 cm:0.7 × 3.414 ≒ 2.39 cm。8 cm仕上がりなら 8 + 2.39 = 10.39 cm で、1 mm単位に切り上げて10.4 cm
  • 縫い代1/4 in:0.25 × 3.414 ≒ 0.854 in。定規の1/8 in目盛りに切り上げて7/8 in

4枚どりは、2枚どりの寸法に√2(約1.414)を掛けた大きさ。8枚どりは2枚どりの寸法の2倍です。8 cm仕上がりなら、10.39 × 1.414 ≒ 14.69 で14.7 cm、10.4 × 2 = 20.8 cm。

2枚どりの作り方

10.4 cm角の布2枚を中表に重ね、対角線の両側0.7 cmを縫って切ると2枚のHSTができる図
2枚どり。SewNQuiltの作図エンジンで描きました。
  1. 正方形を裁つ。明るい布と濃い布を、表の寸法の正方形に1枚ずつ裁ちます。8 cm仕上がりなら10.4 cm角。
  2. 対角線を引く。明るい布の裏に、角から角へ鉛筆やチャコで線を引きます。
  3. 中表に重ねて縫う。線の両側を0.7 cmずつ縫います。パッチワーク押さえの端を線に合わせると楽です。
  4. 線で切る。ロータリーカッターで対角線を切ると、2枚のHSTになります。
  5. 縫い代を倒してアイロン。まず縫ったまま押さえて縫い目を落ち着かせ、開いて濃い布側へ倒します。アイロンは滑らせず、置いて持ち上げる「押さえ」で。
  6. 角を切りそろえる。はみ出た小さな三角(ドッグイヤー)を切り、必要なら仕上がり+1.4 cmに整えます。

4枚どりと8枚どり

4枚どり:大きな正方形2枚を中表に重ね、外周をぐるりと0.7 cmで縫い、対角線を2本とも切ると4枚。早い反面、できたユニットの外周がバイアス(斜め地)になるので伸びやすく、アイロンはとくにやさしく。裁つ前にスプレーのりで布を落ち着かせておくと安定します。

14.7 cm角の布2枚の外周を0.7 cmで縫い、対角線を2本切って4ユニットを作る図
4枚どり。SewNQuiltの作図エンジンで描きました。

8枚どり:大きな正方形に対角線を2本引き、それぞれの両側を縫います。縦横の中心線と対角線で切ると8枚。たくさん必要なときにいちばん速い方法です。

20.8 cm角の布2枚に対角線2本を引いて両側を縫い、8ユニットを作る図
8枚どり。SewNQuiltの作図エンジンで描きました。

大きめに作って切りそろえる方法

角をぴったり合わせたい人には、「大きめに裁って、縫ってから切りそろえる」方法がおすすめです。2枚どりの正方形を仕上がり+3 cmから4 cm(1 inから1 1/2 in)で裁ち、縫って開いたら、定規の45度線を縫い目に合わせて仕上がり+1.4 cm(+1/2 in)に切りそろえます。少し布は余分に使いますが、どのユニットもぴたりと同じ大きさになります。

定規の45度線を縫い目に合わせ、9.4 cm角に切りそろえる図
切りそろえ。SewNQuiltの作図エンジンで描きました。

手縫いなら、型紙で三角を1枚ずつ

日本のパッチワークでは、型紙で印をつけて手でつなぐ方法も根強い人気です。仕上がり線の三角の型紙を作り、布の裏に写して、周囲に0.7 cmの縫い代をつけて裁ちます。印から印まで縫えば、バイアスの辺も伸びにくく、角がきれいにそろいます。

4つで「風車」:最初の一枚におすすめ

8 cm仕上がりのHSTを4枚、向きを回して並べると、16 cm角の「風車(ウィンドミル)」のブロックになります。必要なのは、10.4 cm角の明るい布2枚と濃い布2枚(2枚どりを2組)。4枚どりなら14.7 cm角を1組で足ります。

方法1組で風車1ブロック(4ユニット)に必要な布
2枚どり2ユニット10.4 cm角 × 明2枚、濃2枚
4枚どり4ユニット14.7 cm角 × 明1枚、濃1枚
8枚どり8ユニット20.8 cm角 × 明1枚、濃1枚(2ブロック分)

よくある失敗

  • 仕上がりが小さい。 縫い代が0.7 cmより広くなっています。糸1本分だけ端寄りを縫う「スカント」で調整しましょう。
  • ゆがむ、伸びる。 アイロンを前後に滑らせています。上から押さえるだけで。
  • インチ表で裁ってセンチの縫い代で縫う。 1/4 in(0.635 cm)と0.7 cmは違います。表と縫い代の単位をそろえて。
  • 切りそろえで縫い目がずれる。 定規の45度線を縫い目にぴったり重ねてから切ります。

SewNQuiltで、方法ごとの寸法を並べて比べる

SewNQuiltの「HSTの作り方比較」は、2枚どり、4枚どり、8枚どりを並べ、裁ち寸法、必要な組数、外周がバイアスになるかどうか、そして1ユニットあたりの布の量をひと目で比べ、布がいちばん少ない方法を教えてくれます。「HSTとユニット」では、必要な枚数から正方形の組数まで計算。縫い代は0.7 cmにも1/4 inにも合わせられます。

ブロックライブラリには164のブロックがあり、定番の作り方があるブロックには裁ち合わせ表もついています。HexieとInchyと一緒に、三角をひとつずつ楽しみましょう。

SewNQuiltをダウンロード

よくある質問

ハーフスクエアトライアングルの裁ち寸法は?

2枚どりなら、正方形を「仕上がり+縫い代×(2+√2)」で裁ちます。縫い代0.7 cmなら仕上がり+約2.4 cm、1/4 inなら仕上がり+7/8 in。8 cm仕上がりなら10.4 cm角、3 in仕上がりなら3 7/8 in角です。

縫い代0.7 cmと1/4 inで寸法は変わる?

変わります。1/4 inは0.635 cmなので、0.7 cmより少し細い縫い代です。日本の型紙なら0.7 cm、米国のパターンなら1/4 inで計算した表を使いましょう。

2枚どりと4枚どり、どちらがいい?

正確さを優先するなら2枚どり、早さを優先するなら4枚どりか8枚どり。4枚どりは外周がバイアスになるので、アイロンはやさしく押さえるだけにしましょう。

HSTを大きめに作るときは何cm足す?

仕上がり+3 cmから4 cm(1 inから1 1/2 in)で裁ち、縫ってから仕上がり+1.4 cm(+1/2 in)に切りそろえます。

縫い代はどちらに倒す?

基本は濃い布側です。明るい布から縫い代が透けません。ブロックの中で縫い代が交互になるように倒すと、つなぎ目がかみ合って角がそろいます。

ドッグイヤーは切る?

切りましょう。はみ出た小さな三角を切ると、次の縫い合わせで端を正確にそろえやすくなります。

関連ガイド

出典

  1. Patchwork Posse「8 Half Square Triangles at Once」(8枚どり:3 in仕上がりで7 3/4 in角) https://www.patchworkposse.com/8-half-square-triangles-at-once-tutorial/ (2026年10月31日確認)
  2. クロバー株式会社「はじめてのパッチワーク」風車(Windmill)とワンパッチのレシピ(7 mmのぬいしろ) https://clover.co.jp/wp-content/uploads/2022/10/03c_Windmill.pdf 、https://clover.co.jp/wp-content/uploads/2022/10/01c_onepatch.pdf (2026年10月31日確認)
  3. 早見表の値は、縫い代 ×(2+√2)の式でSewNQuiltが計算し、1 mm(インチは1/8 in)単位に切り上げました(2026年10月31日)。

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